BLOG ブログ

【徹底解説!】ストレートネックの治し方

【徹底解説!】ストレートネックの治し方

近年は長時間のデスクワークなどによりストレートネックになってしまう人が増えてきています。

今日はそんなストレートネックが起きてしまう原因を解剖学的視点から解説していき、改善方法までご紹介していきたいと思います。

ストレーネックの原因と改善方法

なぜ、ストレートネックになってしまうのか?

背骨の弯曲
最近よく耳にすることが多い「ストレートネック」というワード。
デスクワークをしている方や長時間スマホなどの電子機器を操作する方に多く見られます。
では、なぜストレートネックになってしまうのか。根本的な原因についてご説明していきます。

まず、人の背骨についてお話ししていきたいと思います。
背骨は小さなブロック状の椎骨という骨が約27〜28個積み重なって形成されています。
こうして出来上がった背骨はそれぞれ頚椎・胸椎・腰椎・仙椎の4つの領域に区分されています。そして、背骨は区域ごとに生理的に弯曲をしています。
この弯曲の変化がストレートネックを引き起こす大きな要因となります。

背骨は頚椎が前弯、胸椎が後弯、腰椎が前弯というように弯曲しており、人の体にかかる重力や外力といった衝撃を吸収し、外に逃します。
しかし、長時間のデスクワークやスマホ操作などのせいで猫背になることによって、胸椎の後弯が強くなったり、腰椎の前弯が無くなるなどの変化がおき、背骨の弯曲のバランスが崩れてしまうことがあります。
こうしたことが原因で頚椎も影響を受け、頚椎の弯曲が無くなってしまうことでストレートネックを引き起こします。

ストレートネックによる症状

ストレートネックは様々な首や肩などの症状の原因につながります。
・肩こり
・首こり
・偏頭痛
・息苦しさ
・頚椎椎間板内症
・頚椎椎間板ヘルニア
ストレートネックは上記のような症状や疾患を引き起こす原因となります。
頚椎椎間板ヘルニアを発症してしまうと首肩の痛みだけでなく腕や指先に痺れが出てきてしまい、
力が入りにくかったり、筋力が落ちるいった症状もでてきてしまいます。

ストレートネックを改善するのに重要なのは「胸椎」

ストレートネックはどうすれば改善ができるのでしょうか。この問題には胸椎が大きなキーワードになってきます。
上記でご説明した通り、背骨の弯曲のバランスが崩れることによってストレートネックを引き起こします。
そのため、ストレートネックを改善するには正常な背骨の弯曲を作る必要があります。
そこで、まずアプローチをしていくのがキーワードである胸椎です。

胸椎は他の頚椎や腰椎と比較するしたときに、最も可動域が小さいです。
しかし、この僅かな可動域がさらに小さくなってしまうと背骨を連動して動かすことができなくなり、背骨の弯曲のバランスが崩れ、
ストレートネックや反り腰などを引きおこします。
したがって、ストレートネックを改善するためには胸椎の可動域を大きくすることがとても重要です。

胸椎の可動域を大きくするには?

胸椎の可動域を広げるストレッチ
次に胸椎の可動域を広げる方法について紹介していきます。
今回紹介するのはストレッチポールを使用した胸椎のストレッチです。

①ストレッチポールを縦に置きその上に頭からお尻までを乗せ、仰向けになります。
②手のひらを地面につけます。
③手のひらが地面から浮かないようにし、大きな円を描くイメージで腕を動かしていきます。
※ストレッチ中は背中をストレッチポールにピッタリとくっつけます。腰がポールから浮かないように注意してください。

このストレッチは後弯が強くなり固まってしまった胸椎の可動域を広げ、背骨全体の弯曲を整える効果があります。
また、胸筋周りも一緒にストレッチされる効果があり、巻き肩などの症状がある方にも有効です。
ストレッチ中は背中や肩甲骨周り、胸の辺りが伸ばされる感覚があると正しくストレッチを行うことができています。

まとめ

今回はストレートネックを引き起こす原因と改善方法について紹介してきました。
ストレートネックは見た目だけでなく、その他の疾患(肩こりやヘルニアなど)を引き起こす原因にもつながります。
胸椎が硬くならないように毎日5分だけでも、こまめにストレッチを行い、きれいな姿勢と健康な体づくりをしましょう!