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【東洋医学】気について

病は気からという言葉がありますが、東洋医学では不調を訴える原因の1つに身体全体に存在する「気」の流れが悪くなるこで起きると考えられています。今回はそんな「気」についてご紹介していきます。

「気」について

気は1日に身体全体を50周しており、常に動き続け身体中を巡っています。
今回は気の種類と作用についてご紹介していきます。

気の種類

1.原気
最も根本にあり、生命活動の原動力になる気です。
別名先天の気とも呼ばれており、見えない臓と言われる三焦を通って全身に巡っています。
人の成長や発育、臓腑の生理活動を促してくれます。

2.宗気
呼吸の推動や血(けつ)の運行を促進させる気です。
心肺活動を支える働きがあり、呼吸や発声などと関係しています。
この気の流れが悪くなると呼吸や発声に異常が見られます。

3.営気
栄養分が豊富で、血(けつ)の一部として身体を巡ります。
全身に潤いと栄養を与える働きがあります。

4.衛気
活動性が高く動きが早い性質がある気です。
身体の表面を流れており、外邪を防いだり汗の調整をする作用があります。

作用

1.推動作用
人体の成長や発育などを促進する作用です。
気は活動性が高く絶えず休まず動き続けています。

2.温煦作用
人体の組織や器官を温める作用です。
体温を一定に保つことで身体の生理機能が正常に働きやすくすることができます。

3.固摂作用
生理物質を一定にとどめ、流れ出ないようにする作用です。
血(けつ)が脈の外に漏れたり、過度な排泄を防ぐことができます。

4.防御作用
外からの侵襲防ぐ作用です。
また体内に入ったものに対しても攻撃してくれる作用があります。

5.気化作用
気を別の整理物質に変える作用です。
気から血(けつ)に変えたり汗や尿の生成に関係しています。

まとめ

今回は普段あまり馴染みのない気について少し深掘りして紹介させて頂きました。
西洋医学では原因不明と言われている症状も、こういった気の流れを見てアプローチする東洋医学なら対処可能な場合がございます。
病院で検査してもしっかりとした診断が出ないが、悩みが尽きないという方はぜひご相談ください。