東洋医学でいう「腎(じん)」は、生命エネルギーの源とされる臓。成長・発育・老化・生殖に関わり、体の深い部分を支える重要な存在です。また、水分代謝や骨、耳、髪の健康にも関係しています。
腎タイプの方は、落ち着きがあり思慮深い反面、疲れがたまると慢性的なだるさや冷え、腰痛などが出やすくなります。年齢とともに腎のエネルギーは自然に減っていくため、若いうちからのケアが大切です。
【腎タイプの主な特徴】
・冷えやすく、特に足腰が冷える
・耳鳴りや難聴、抜け毛が気になる
・疲れると腰やひざがだるくなる
・夜間にトイレが近い
腎タイプの方には、体を芯から温める生活習慣がおすすめです。黒ごま・黒豆・山芋・クルミなどの「腎を補う食材」を意識して取り入れましょう。睡眠もしっかりとることが腎の回復につながります。
鍼灸では、腎の経絡や「命門(めいもん)」と呼ばれるエネルギーの中心に働きかけ、体の内側から元気を引き出します。
五臓タイプを知ることで、あなたに合ったセルフケアが見えてきます。体調や心の状態に合わせた鍼灸ケアで、より健やかな毎日を過ごしましょう。
