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「生理前のゆらぎに。鍼で整えるPMSケア」

生理前になると、なんとなくイライラしたり、肌が荒れたり、体が重く感じたり…。
毎月のように訪れるこの不調、「仕方ないもの」と思っていませんか?
実は、そのつらさの裏には“ホルモンバランスの乱れ”と“自律神経のアンバランス”が深く関係しています。

PMS(生理前症候群)は、排卵から月経までの間に起こる心と体の変化のこと。
頭痛、むくみ、腹部の張り、眠気、気分の落ち込みやイライラなど、その症状は人によってさまざまです。
ホルモンの変動に加えて、ストレスや冷え、生活リズムの乱れが重なることで、症状が強く出やすくなります。

東洋医学では、PMSを「気(エネルギー)」や「血(けつ)」の巡りが滞った状態ととらえます。
ストレスが多いと、気の流れが乱れ、胸の張りやイライラが出やすくなります。
また、冷えや血の巡りの悪さがあると、腹部の重だるさや肌トラブルが起こりやすくなります。

鍼灸では、この“滞り”をやさしく解いていくことを目指します。
ツボに鍼をすることで自律神経を整え、血流を促し、体が本来持つリズムを取り戻していきます。
特に、下腹部・足首まわり・背中のツボを中心に施術することで、体がぽかぽかと温まり、心も少しずつ落ち着いていきます。

また、鍼の刺激は「セロトニン」というリラックスホルモンの分泌を促すとも言われています。
このセロトニンは、気分の安定や睡眠にも関係しているため、「イライラが減った」「寝つきが良くなった」というお声をいただくことも多いです。
PMSの不調を根本から整えるには、月経のある時期だけでなく、“月のサイクル全体”を意識したケアが大切。
生理後の回復期や排卵期にも鍼を受けることで、体が次のリズムにスムーズに切り替わりやすくなります。

当サロンでは、PMSに悩む方に合わせて、冷え・ストレス・血流などお一人おひとりの状態を見ながら施術を行っています。
「生理前のつらさが軽くなった」「いつの間にか周期が安定してきた」など、小さな変化が積み重なることで、毎月のリズムが少しずつ穏やかに整っていきます。

PMSは“我慢するもの”ではなく、“整えていけるもの”。
鍼で体をゆるめ、心の余白をつくることで、自分のリズムにやさしく寄り添えるようになります。
生理前も、いつもと同じように心地よく過ごせる体を、一緒につくっていきましょう